カラスが氷を割る?(2005.01.04)
私の職場の近くには,鮭の養殖のための池があるんですが,先日,書いたように遡ってきた鮭は全て人工孵化のために採卵されて,既に水は抜かれてしまっています。残った僅かの水があったのですが,ここ数日の寒さのために完全に凍っています。昼休みを兼ねた散歩でこの池の畔に通りがかった時に,その氷から奇妙な音が響き渡っていたのです。コツコツ・・・何かと思い近づくと,多くのカラスが群がっています。何があるのかと思ってみてみると,カラスがしきりに氷を突いて割っているのです。このときは,氷の下に(場合によっては中に)取り残された小魚などがいて,普段水の中の魚を捕まえるスキルのないカラスでも,簡単に魚を捕まえることが出来るのかな?なんて考えていました。カラスって,なんて小ずる賢いやつなんだ・・と思ってみておりました。 実際,ネットで調べてみたのですが,それらしい記述は無かったので,本当のところは良く解りません。ただ,ネット上には「カラスが氷の上で遊んでいた」とか「強大なカラスが氷割りされた結構な氷をくわえ、上下に上げたり下げたり・・」とか「 ハシブトカラスが、氷の張った池で平気で水浴びをしていた」とかの表現が見つかりますので,どうやら,カラスは寒いときにも氷を気にせず,むしろ積極的に氷に関わって活動していることだけは確かなようでした。
謹賀新年(2005.01.02)
新年が明けて,この日記も終わりが近づいてきました。最初は,アメリカでの生活で気付いたことなど,どんどん書き込んで,最後はそれをまとめて,役立つページにするぞ・・なんて意気込んで書き始めた訳ですが,その熱意はどこへやらで,徐々に間隔は開き,しかも私個人の備忘録の様相を呈してきました。まあ,それも当然の訳で,私にとってもアメリカでの生活は最初は新鮮で驚きに満ちあふれたものでありましたが,2年近くも立ちますと生活自体は感動が無くなりますし,生活と言っても,家では普通に日本食を食べて,日本語を話して生活している以上,慣れが出てきてしまいます。朝起きると,ここは日本か・・と錯覚してしまうほどです。そうなればなるほど,英語の上達速度も,徐々に平坦化してきて頭打ち状態になるものです。 先日,とあるショッピング・モールに買い物に行ったときのことです。駐車場からモールに上がるためにエレベーターの前で待っておりますと,スパニッシュ系のおばさんが走ってきて,とんでもない早口で何事か我々に向かって叫びました。一昔の私と違って,今は多少は英語の聞き取り能力は上がっています。しかし,これが,すごい早口でしかもスパニッシュ訛りの聞き取りにくい英語なのです。例えば,ホテルなんかのことでも,スパニッシュ系の人は「オテール」なんて,普通に言ってくれちゃいます。聞き直しても,ゆっくりと「オ・テ・ー・ル」なんて,言っちゃいます。スペイン語では「h」は発音しないんだそうですね。スペイン語に触れることのない我々には厳しいです。さすがに想像力豊かな私でも最初はとまどいました。ゆっくり会話しても頭の中はフル回転,英語に対してではなく,なんか言葉のパズルにフル回転って感じでした。しかし,1年以上,この異国の地で鍛えられた今は違います。例え,聞き取れない言葉があっても,多少ゆっくり会話すれば確実に意味は分かるはずです。全く,焦る必要はありません。私は,早くて聞き取れなかったところを,確かめようと考えました。余裕と威厳の雰囲気を醸し出しながら・・・ しかし,私がそこまで考えて,そのおばさんの方を見て口を開けかけたときには,全ては終わっていました。なんと,自分の子供がぺらぺらと,何やらおばさんに説明して会話を楽しんでいるのです。「おいおい,何も解らない子供が大人の話に口をはさむもんじゃねぇよ」と軽くたしなめようとした時には,おばさんは満面の笑顔で,「サンキュー」と言い残して走り去りました。その間,2-3秒・・・早すぎます・・・幾らなんでも・・・。その後,子供はそのおばさんが何を言って,自分は何を答えたかを一字一句間違えずに解説していました。私は思いました。「年寄りの出る幕ないなと・・・」 追伸:しかし,最近,子供は6才にもなって「いただきます」という言葉自体を忘れてました。日本語が低下した分だけアメリカに馴染んでるのかなぁ・・・
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