私自身はお受験塾の先生から色々と教えていただいた後で本書を読んだので、著者の言うことは実によくわかる。国立大付属小学校に対する考え方が少し偏向気味なのを除き、残り殆どは正しいと思う。要するに、お受験とは中学校以上の入試とは全く違っていて、いわゆるペーパーテストとは言っても暗記とか漢字とかは一切ないのだ。それよりも、世の中のルールとか、行動観察における仲間の作り方、自己主張の仕方とか協調性、行動力などなど、人として最も基本と思われることを重視し、家庭でのしつけの結果を見ていくのである。これは、おそらく大学院の入試まで含めた中で最もまともなテストであるとの確信を持った。
しかるに、世の中にはお受験と聞くと「えーっ、あんな小さな子供に受験テクニックを教えるのー」みたいな誤解や非難が余りにも多い。私は逆に、小学校受験で試されるようなテスト内容を是非大学レベルでもやって欲しいとさえ思う。人として実に基本的なことをお受験塾で学ぶことは、(通わせるお金があればという条件つきなのが残念だが)実に有意義なことではないかと思っている。お受験の実情を知らない人は、是非本書を読んでみて欲しい。

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お受験の内側: 幼児教育の現場から (ワニのNEW新書 14) 新書 – 2000/1/1
三石 由起子
(著)
- 本の長さ204ページ
- 言語日本語
- 出版社ベストセラーズ
- 発売日2000/1/1
- ISBN-104584103143
- ISBN-13978-4584103142
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商品の説明
内容(「MARC」データベースより)
「お受験」は親の子への愛情表現です! 幼稚園から大学受験までの個人教授を行う「三石メソード」を主宰する著者が、誤解と偏見に満ちた「お受験」の現実を紹介し、幼児教育の現場から生の声をレポートする。
登録情報
- 出版社 : ベストセラーズ (2000/1/1)
- 発売日 : 2000/1/1
- 言語 : 日本語
- 新書 : 204ページ
- ISBN-10 : 4584103143
- ISBN-13 : 978-4584103142
- Amazon 売れ筋ランキング: - 1,455,009位本 (本の売れ筋ランキングを見る)
- - 2,823位幼児教育・家庭教育
- - 4,300位幼児教育一般関連書籍
- - 32,763位教育学一般関連書籍
- カスタマーレビュー:
著者について
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作家、翻訳家。三石メソード主宰
テレビ・ラジオで活躍する辛口人生相談員
1954年6月5日長野県生まれ。
米国ウエスト・フロリダ大学留学を経て、1981年早稲田大学第一文学部東洋哲学科卒業。
幼児教育から生涯教育、受験指導の全般に携わる。元河合塾講師。ニッポン放送「ラジオ人生相談」の辛口相談員。TV「解決!ナイナイアンサー」のレギュラー回答者。また自殺防止ダイヤルの相談員としての経験もある。
HP https://mitsuishiyukiko.jimdo.com/
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2017年7月1日に日本でレビュー済み
著者の思い込みに基づいた公立小学校への攻撃と、著者の塾への宣伝からなる本です。
2004年12月4日に日本でレビュー済み
おっしゃっていることはよく分かりましたが、結局ご自分のお教室の宣伝ではないかと思ってしまいました。
2005年12月6日に日本でレビュー済み
ゆとり教育への漠然とした不信感から、「もしかして将来我が子を『お受験』させるかも」との思いが日増しに募り、お受験本を初めて手にしました。
著者は幼児教育の個人塾経営者で、終始私立学校への「お受験」を肯定的に説きます。また世間一般の「お受験」に対する誤解・偏見を晴らすべく、「お受験」の本質と効用を受験現場の実例を多用して説明します。
それは子供に対する親の深い愛情と日頃の多くの会話・行動により、子供は多くの経験を積むことができ、結果的に「お受験」で求められる知識が自然に身につくものといいます。そんな親の継続的な努力と子供の成長が奏功すれば、幼少時代の充実した親子の思い出を作れ、同時に志望校の合格も手にすることができるということです。
とはいえ、親に求められる資質と合格までの努力は相当ハイレベルで、信念がなければまず達成できない内容です。所々に塾生の日記が挿入されていますが、年端も行かぬ未就学児がこんな立派な文章を書けるものか?と驚きの連続でした。
ファッション感覚でお受験を追えば、子供も親もどっちも不幸になると思わされた一冊でした。
著者は幼児教育の個人塾経営者で、終始私立学校への「お受験」を肯定的に説きます。また世間一般の「お受験」に対する誤解・偏見を晴らすべく、「お受験」の本質と効用を受験現場の実例を多用して説明します。
それは子供に対する親の深い愛情と日頃の多くの会話・行動により、子供は多くの経験を積むことができ、結果的に「お受験」で求められる知識が自然に身につくものといいます。そんな親の継続的な努力と子供の成長が奏功すれば、幼少時代の充実した親子の思い出を作れ、同時に志望校の合格も手にすることができるということです。
とはいえ、親に求められる資質と合格までの努力は相当ハイレベルで、信念がなければまず達成できない内容です。所々に塾生の日記が挿入されていますが、年端も行かぬ未就学児がこんな立派な文章を書けるものか?と驚きの連続でした。
ファッション感覚でお受験を追えば、子供も親もどっちも不幸になると思わされた一冊でした。